中小企業診断士という仕事をしていると、事業計画書の作成など経営者や社員のみなさんが考えていることを「言語化する」という場面が数多くあります。
関係者に説明する、社員やスタッフと意思疎通を図る、お客様に商品の魅力や思いを届けるなど、ご商売をしていて「言語化する」ことはとても大切です。わたしも仕事としてそのお手伝いを毎日行っています。
・・・と普通のコンサルタントならば、ここで「言語化する」ことのノウハウや事例を紹介すると思いますが、そう進まないのがこのコラム。普段やっていることと矛盾しますが、正直なところ、世の中には「言語化」できないからこそ面白いものが沢山あると思っています。
タイトルにした「美術館」はその最たるもので、ふだん言語化の手伝いを数多く行っている反動なのか、最近は絵・音楽・芸術・自然といたものを愛でる時間が貴重なことに感じられます(年をとったもんです)。先日もちょうど会議が善光寺の近くで行われたので、新しくなった長野県立美術館に行ってきました。
もっとも、とくに美術に造詣がある訳でもなく、ぼーっと絵を見ているだけなので偉そうなことはいえません(^-^;ただ、絵を描くことで言語化できないことを伝えられるって面白いし、仕事にも生かせないだろうか、と思った秋の一日でした。
長野県は日本一美術館が多くあるそうです。芸術の秋ですし、ちょっと仕事のことを忘れて芸術に触れてみるのもよいかもしれません。